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麻葉模様の麻は大麻のことでしょうか。

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『和の文様シリーズ』という新しいシリーズ切手が発売されました。右の画像に取り上げたのは、2016年(平成28年)6月17日発売の『和の文様シリーズ 第1集』から、82円切手「富士山に麻葉文様」です。

このシリーズでは、5種類の和の文様をとりあげ、52円切手と82円切手それぞれに異なる意匠で展開するそうです。したがって、52円切手にも麻葉文様を取り上げた切手があります。切手はシール式で発行されており、52円切手、82円切手とも10枚のシート形式でないと購入できません。

報道発表資料では、麻葉(あさのは)文様については以下のように説明されています。

「麻葉」文様は、六角形とその中心から各頂点を結んだ放射状の線で表される図形で、大麻の葉の形に似ているところからそう呼ばれています。しかし、単一形で用いることは少なく、多くは六方向に重ね合わせて続けていく「六星形繋(ろくせいがたつなぎ)」で用い、それを「麻葉」と称しています。麻が強く真っ直ぐに育つことにちなんで、子供や女性の衣装、帯などの文様に用いられました。

さて、「大麻」(たいま)といえば大麻取締法が連想されます。この麻というのは栽培・所持が規制されている大麻のことなのでしょうか。

模様の名前として使われるほど、アサという植物は日本人にとって身近な植物でした。繊維の材料として使われたほか、実は食用になり、燃料に使う油をとることもできます。

第二次世界大戦の敗戦までは日本中で栽培されていましたが、GHQの指令により、のちに「大麻取締法」(昭和23年法律第124号)により大麻草(アサのことです)の所持栽培は都道府県知事の免許を得ていないものは禁止されることになりました。

分類学的にはアサ科アサ属に分類され、学名は Cannabis といいます。

繊維の素材として麻という名称が使われることがありますが、これは家庭用品品質表示法により、亜麻(あま)と苧麻(ちょま)という別種の植物から作られた繊維のことを麻と呼んでいます。今日では、アサから作られた繊維を麻と表記することができず、このため、アサの英語名にちなんでヘンプ繊維ということがあります。

農業としての大麻栽培は、免許制の影響もあり減少を続け、そのほとんどを占める栃木県でも6.6ヘクタールと極めて少ない状態です。

一方、鳥取県智頭町では、2013年に大麻栽培の免許を得て、麻栽培が行われています。

麻葉文様は、平安時代の仏像の衣にも記されていたと言われていますが、文様の名前としては江戸時代になってかららしいです。


●関連ウェブサイト

60年ぶりに麻栽培が復活 伝統的な麻づくりプロジェクト「八十八や」
http://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140902_36143.html

粋屋
http://www.ikiya.jp/index.html
和の文様シリーズで登場する文様が素材としてダウンロードできます。

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