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3度目の切手登場となった尾形光琳の「燕子花図屏風」

K2017042006

切手趣味週間切手は、1955年以降毎年発行されている日本の特殊切手です。4月20日が日本で初めての切手が発売された日であることにちなんでいて、切手の名品「ビードロ」「海老蔵」もこの切手趣味週間から生まれています。

2017年(平成29年)4月20日に発行された「切手趣味週間」切手は、82円切手10種類が1シートに収められ発行されましたが、その意匠は一つしかありません。尾形光琳の名作「燕子花図屏風」です。

この屏風は六曲一双で構成されており、そのほぼ全体を切手に再現しようとしたものです。屏風の切れ目と切手の目打部分は少しずれがあるのですが、大体屏風一曲が1枚の切手になっています。このため、右隻の一番左と、左隻の一番右の屏風がそれぞれ切手からは除かれています。

せっかくなので12種類の切手にすれば良かった気がします。切手なので実際に折ってミニチュア屏風にすることもできますから。

尾形光琳(おがた・こうりん 1658-1716)は江戸時代の画家です。呉服商の息子として京都に生まれ、画家として活躍したのは40歳代になってからと言われています。直接の師弟関係はないものの、俵屋宗達(たわらや・そうたつ 生没年不詳)の影響を強く受けており、「風神雷神図」は宗達の絵がオリジナルです。尾形光琳は、この俵屋宗達をルーツとした「琳派」という芸術の流れの始祖とされます。実弟は尾形乾山(おがた・けんざん)で工芸家。

「燕子花図」は「紅白梅図」ともに国宝の指定も受けている名品ですが、制作の年代ははっきりしていません。伊勢物語(作者不詳)の第九段「八橋」をモチーフとした絵画です。切手の原画となった燕子花図屏風は東京都渋谷区にある根津美術館が所蔵しています。

根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎(1860~1940)が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存し、展示するためにつくられた美術館で、1941年(昭和16年)に開館しました。私立の美術館としては有数のコレクションを持っています。

一部の切手には「メタリックマルチイメージ」という印刷加工が施されています。見る方向によって「OGATA」または「KORIN」の文字が見えます。ただ、絵を損なわないように金の背景部を選んでいるため、切手によっては加工がないものもあります。

燕子花図は「日本万国博覧会記念」切手(1970年3月14日)発行の50円切手にも登場しています。 
2011年発行の「旅の風景シリーズ 第14集 東京都」の1枚にも挙げられていたのは気づきませんでした。
切手登場は3回目になります(2017/4/30訂正)

尾形光琳 主要作品の解説
http://www.salvastyle.com/menu_japanese/korin

根津美術館
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/about/index.html


K201704200105

K201704200610


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