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スーパーコンピュータ「京」の赤色のラック

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理化学研究所創立100周年記念切手(82円切手5種類)が2017年(平成29年)4月26日に発行されました。スーパーコンピュータ「京」(けい)を題材とした切手をご紹介します。

切手シートの説明には「背景の長方形は、コンピュータの筐体が並ぶ様子をイメージ」とされています。(筐体というのは「きょうたい」と読みます)四角が並んで文字を作っている、なんかつまらない感じを受けるデザインですが、ちょっとしたトリビアも含まれています。

スーパーコンピュータ「京」は、2012年に供用を開始した日本を代表するスーパーコンピュータです。理化学研究所の計算科学研究機構という部門が担当しており、兵庫県神戸市に設置されています。「京コンピュータ前」駅という神戸ポートアイランド線の駅が最寄駅です。
「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」という法律に定められた「特定高速電子計算機施設」として設置されています。

プロジェクトは2005年に開始され、2009年には設計に参加していたNECが生産から撤退、民主党政権での事業仕分けによる予算の削減などの困難を乗り越え、富士通の単独製造により完成させます。

切手のデザインについて、デザイナーの説明が理研のサイトに掲載されています(日本郵便から「理化学研究所創立100周年」切手、発売中!http://www.riken.jp/pr/blog/2017/170509_1

「京」は超並列の計算機であることが伝わるよう、コンピュータのラックがたくさん並んでいるイメージにこだわりました。

切手のデザインは、長方形の色を紫に変えて「SUPER COMPUTER 京」を表し、さらに赤色で「10」、その右上に「16」という数字を描いています。数字は「10の16乗」を示しており、切手上の「FLOPS」と併せて「京」の演算性能(10の16乗 FLOPS)を表しています。

さて、システムで使われる実際のラック数は864個あり、開発を担当した富士通の記事(http://www.fujitsu.com/downloads/JP/archive/imgjp/jmag/vol63-3/paper02.pdf)によりますと、ラックの配置は横方向24×縦方向45の配置(36個のシステムラックと9個のディスクラックがあるため)となっています。切手の長方形の数は横が24ですが、縦は26個しかないので、ラック数と配置を忠実に再現したわけではなかったようです。

しかしながら、一番下の列だけ赤色の長方形になっているのは、実際のシステムのラック正面につけられた24枚の赤色パネルを表しているようです。せっかくなのでラックの配置も実際に合わせてほしかったと思います。

スーパーコンピューター京の見学は、個人の場合年に1回程度の公開日に可能となっています。

現在は2020年を目標とした「ポスト京」が新たに進行しています。

●関連ウェブサイト

理化学研究所計算科学研究機構
http://www.aics.riken.jp/jp/

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