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はがきに登場していた「翼のついた馬」

H19890401

昔のはがきのデザインを見ると「いったいこれなんだろう」と思うものが出てきます。

今回ご紹介するはがきも、なじみの薄いものだと思います。消費税が初めて導入され、郵便料金が改訂されたことに伴い、1989年(平成元年)4月1日に発行されたはがきですが、普通のはがきではなく、「罫線入りはがき」というものです。

デザインは翼のついた馬に見えますが、切手カタログには「銀竜首胡瓶」(ぎんりゅうしゅこへい)と書かれています。これはいったい何でしょうか。

胡瓶とは、中国の周辺国「胡」に語源があるそうですが、ペルシャ様式の水差や酒瓶をそのように呼んでいたようです。竜首とは、上方にある注ぎ口が竜をかたどっているためです。はがきに描かれたのは胴体部分の装飾の一部で、翼のついた馬(翼馬あるいは天馬)を描いているため、はがきを見ても水差のようには見えません。

この瓶はもともとは法隆寺にあったもので、明治時代に法隆寺から皇室に献上されたものですが、現在は御物ではなく国有財産として東京国立博物館が所蔵しています。飛鳥時代の製作と伝えられており、高さは 49.9 センチメートル、径が18.9センチメートルあります。かつては唐から持ち込まれたものとされていましたが、現在は日本製であると考えられています。

国宝指定当時は銀製と考えられていたため、かつて「銀龍首胡瓶」(ぎんりゅうしゅこへい)として1964年に国宝に指定されたもので、はがきのデザインとして公表された際には、常用漢字の「竜」にあてなおしたため、カタログでは「銀竜首胡瓶」となっています。

その後金銀メッキを施した銅製であることがわかり、1994年(平成6年)に「金銀鍍龍首水瓶」( きんぎんとりゅうしゅすいびょう )と名称を変更しています。

右下の消印は1993年(平成5年)に羽田空港沖合移転開業の記念スタンプ(小型印)です。罫線入りはがきは、当時縦罫線入りと横罫線入りの2種類がありましたが、現在は製作されていません。

●関連ウェブサイト

e国宝 竜首水瓶(りゅうしゅすいびょう)
http://www.emuseum.jp/detail/100214/000/000

文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/150121

雪うさぎ 竜首水瓶
https://ameblo.jp/asanoha1130/entry-11976122550.html

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