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佐竹本三十六歌仙絵巻の「伊勢」

K19600420 1960年(昭和35年)4月20日に発行された「切手趣味週間」10円切手です。 切手趣味週間切手は1955年から今日まで毎年発行されているもので、見返り美人とか鰕蔵といった切手の名品がこのシリーズから生まれています。

この当時の切手趣味週間の切手には年号、額面、「日本郵便」の文字以外には説明がありませんが、「佐竹本三十六歌仙絵巻」(さたけぼんさんじゅうろっかせんえまき)の一つ「伊勢」が描かれています。


三十六歌仙というのは平安時代の公家だった藤原公任(ふじわらのきんとう 966 - 1041)が選んだ36人の歌人をいいます。 「三十六歌仙絵巻」はこの36人の歌人の肖像と代表となる作品を収めた絵巻のことです。

三十六歌仙絵巻には複数あり、秋田の大名家だった佐竹氏が所蔵していたものが最も著名で、「佐竹本」と呼ばれています。

絵巻が制作されたのは鎌倉時代(13世紀)とされています。藤原信実(ふじわらののぶざね 1176 - 1265)によって描かれたとされていますが、判明はしていないようです。 上下2巻だったのですが、1919年に歌仙ごとに分割されました。これは完全な形で売買するには高額すぎたためと言われています。 この結果、所有者はバラバラになり、一部については今日でも「所在不明」となっているものがありますが、大部分が重要文化財として指定されています。

まとまった形で佐竹本を見る機会は少なく、2019年10月に開催される京都国立博物館の特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」
はその貴重な機会となるでしょう。

伊勢(いせ)は平安時代の女性歌人の代表格であり、その歌は勅撰和歌集に数多く取り上げられています。父親である伊勢守藤原継蔭から「伊勢姫」とも言われます。 伊勢の歌は百人一首にも取り上げられており、「ふみの日」切手(2010年)にも登場しています。

三十六歌仙絵巻は1993年の国際文通週間切手に上畳本の紀貫之と佐竹本の小大君が登場しています。

●関連ウェブサイト

[特別展]流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美

https://kasen2019.jp

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