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日本切手の初ドローンはDJIのPhantom

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「近代測量150年」切手10種類が2019年(令和元年)6月3日に発行されました。この日は現行の測量法が施行された日(1949年6月3日)にちなんで「測量の日」とされています。

近代測量150年というのは、「民部官庶務司戸籍地図掛(みんぶかんしょむつかさこせきちずかかり)」ができた1869年(明治2年)を始まりとしています。国家による測量はその後陸軍が所管し、戦後は国土地理院が取り扱っています。

切手には、測量に関するかなりマニアックなものたちが取り上げられていますが、この「ドローンによる測量」というのも興味深いものです。

ドローンというのは、遠隔操縦ができるヘリコプターのようなもので、2010年代に商品化が進められた新しいジャンルの無人航空機 UAV(Unmanned aerial vehicle)の一種です。

ドローンは、有人の航空機よりも低空で撮影ができることから、測量への応用が研究されており、国土地理院では2016年(平成28年)3月に、「国土地理院ランドバード」というドローン測量の推進チームが発足しています。発足時の記者発表を見る限り、配備されたのはDJI社の「S900」と「Phantom3」とみられます。「2015年9月に発生した関東・東北豪雨において鬼怒川水害地域をドローンを使って空撮した」(関連ウェブサイト[1])とのことで、ドローン利用はまだ歴史の浅いことがわかります。

切手は発足式の様子を描いたものではありませんが、描かれているドローン、技術者が操作しているコントローラから見ると「Phantom3」が描かれていると考えるのが妥当でしょう。また、切手には「ドローンによる測量」としか説明されていませんが、背景には山林の崩落の様子が描かれており、災害時の状況をいち早く写真撮影し、その画像を使って計測することが現在のドローン活用の状況と言えるでしょう。

●関連ウェブサイト

[1] 「国土地理院ランドバード」発足、ドローンによる測量を推進、災害時に空撮
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/748682.html

[2] 国土地理院における基本図測量でのUAVの活用
https://www.gsi.go.jp/common/000188685.pdf

 

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